職業柄、知り合いのお母様お父様から「どうやったら子供の絵がうまくなるか?」をよく聞かれます。
これにはズバリ回答がありまして、ひとつのことを教えれば良いだけです。
魔法の一言、
「よく見て描いてごらん」
です!
デッサンなどの経験がある人間には知られていることなのですが、
人って、知らないものは描けないんです。
知ることが大事とされています。
子供の絵って、本当に可愛いですよね!!!
私は自分の子供たちには、その純粋な可愛さをキープして欲しいので絵の描き方などはまだ教えていなくて、もっとこうした方が良い、などと口を出さないようにしています。
ただ、「よく見ること」だけは教えています。
もう少し詳細に教えたい場合は、とにかく見落としが無いように、見えたものを全て描かせるようにすると良いです。
濃淡、大小、線の揺らぎ、正確な位置や形、などは関係なくて、見えたものをそのままとにかく描いていく。
お顔なら、お顔のパーツだけでなく、シワやほくろ、毛、毛穴。瞳の中。血管。「他に何があるかな?」「ここにこんなものもあるよ」と誘導していくと、子どもが「それがそこにあること」に気付くんです。
気付くことが大事です。
大人の方でも、絵が苦手だと思っていらっしゃる場合、「それがそこにあること」に気付いていないだけだと思います。
美大受験でもない限り、正解なんてありませんからね、自由に描いて良いんですよ。上手下手なんて感性です。
机の上のリンゴを描くときでも、影の中には反射光という明るい部分があります。
気付かないとただ真っ暗な影にしてしまいます。
「それがそこにあること」を気付かせてあげるだけで、絵が大分変わってきますよ!
人体を描くときに幼児が気付けないものと言えば、肩や腰や関節の存在などですね。
その、「気づいていない状態の絵」がまた可愛くて尊いんですけどね・・・
自分は絵が苦手・・・という保護者の方は、ぜひお子様と一緒によく観察し、「他に何があるか探し」をしながら、一緒にお絵描きしてみてください:)
「こんなもの見つけたから描いたよ!」「すごいね、気付かなかった!」「あっ、ここにこれがあるよ!」と楽しくワイワイ褒めてあげつつ一緒に描くと、お子様のやる気UPにつながるかもしれません~
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ちなみに・・・小学生で絵画コンクールに入賞するコツは、「子供らしく元気で大胆に、しかし一生懸命」描けていることですーーーーよく見て描けていて(例えば葉っぱの葉脈が一生懸命描いてあるとか)、且つ画用紙いっぱいに大きく大胆に描いてあると、子供らしいな、でも上手だな、って思われがちです😌
どうぞご参考まで。