現在、我が家には
・年長さん6歳長男
・年少さん4歳次男
がいます。
まず長男のこれまでの性トラブルをサラッと話します。
長男が3歳の時、学校から帰ってきて「ピンクの靴下は女の子の色だと言われたから履きたくない」と言いました。
長男は、そこにいる人全員とワイワイ仲良くしたいタイプ。
友達の影響もすごく受け、言われたことも気にするし、自分を社会に馴染ませたいといった感じ。
その時、「色に性別は関係ない」という話はしたものの、私は長男の性格を鑑み、長男が身に着ける色に関して配慮するようになりました。
「青が好き。」
それ以来、長男はそう言うようになりました。
悲しかったです。
東京のど真ん中で、未だにそんなこと言う子がいるのか、というのも衝撃だったし、先生との面談で報告もしました。
先生は、「それはいけない、生徒たちに話します」と言ってくださいましたが、生徒間のやり取りというのは大人に何を言われようと関係のないもの。
特に長男のような性格の子にとっては、自分たち友人間の社会がとても大きいのです。
そして現在。
長男の自己がかなり確立されてきて、「今はピンクも好き。全部の色が好き。着るのも平気。」と言ってくれるようになりました。
好きな色は、グレー、濃い青、黒、など、クールでカッコイイ色。
これはこれまで見てきた長男の性質から、納得のいく自発的な好みと思わせられ、長男をめぐるジェンダー×カラー問題は落ち着きをみせました。
先日も、音楽の授業でモアナの歌を真剣に聴いていたら、クラスメイトの男の子に「モアナを真剣に聴くなんて女の子みたい」と言われ、長男が反論したところ、バカじゃないのと言われて嫌だった。
と話してくれました。
「えーそれは嫌だね」と返しました。「その前に何であれ授業は真剣に聴くべきだからアナタが真剣に聴いたのは正しかった」とも。
夜寝かしつけの際に、子供たちとたくさんたくさんおしゃべりをするのですが、ゆっくり落ち着いて、モアナの件についてももう一度話しました。
ジェンダーによる制限を設けることは自らの人生の選択の幅を狭めることであると。
ただこの一件で、長男には、私が「ピンク靴下事件」以来数年間、日々してきたジェンダーに関する教育が行き届いているな、と安心した出来事でもありました。
さて、ここからは次男のお話です。
長男のピンク靴下事件により、「3歳くらいになると女の子みたいな格好が嫌だというようになるんだな」と覚悟していた私。
次男は赤ちゃんの頃からミニーマウスが大好きで、ディズニーへ行く時やハロウィンの仮装など、いつもミニーちゃんのスカートを履いていました。
3歳になったらミニーちゃんを卒業してしまうんだろうな・・・と思っていたのですが、
なんと、長男と性格の全く異なる次男、「みんなと仲良くはするが我が道を行く」タイプで、4歳になってもスカートをはいていたし、今現在も「赤とピンクが好き」。
最近はディズニープリンセスやマイメロちゃんも大好き(私歓喜)。
ただやはり、ある日学校から帰宅して唐突に「自分が男か女かわからない」と言ってきました。
よくよく話を聞いてみると、心の問題ではなく、容姿のことのようで。
それで気付いたんですけど、幼児期って、男女の容姿の差が最も顕著じゃないですか?
小学校3年生くらいになるとショートカット女子なども出てくると思うのですが、幼児の女子って、みんな長い髪にかわいいキラキラのおリボンをつけていたり、持ち物もプリンセスだったり。好きな色はピンク・紫・ライトブルー。
そんな中で過ごしてきて、家で私に「男の子だって髪を伸ばして良いし、プリンセスのドレスを着ても良いんだよ」と言われても、何の説得力も無いんですよ(悲)。
あとね、大人って、大体みんなこう言うんです。
「可愛い!女の子みたい!」
・・・悪気が無いのはわかってるんですけど、この「女の子みたい」というのが彼らを混乱させるんです。「可愛いね、似合ってるよ」で良いんですよ。
唯一説得力があるのは、私自身が好きな髪色で好きな格好をしているという事実。
心の性別も自分の好きに選んで良いし、髪型も着る服も、好きな物を選べば良い。
メイクもネイルもしたかったらすれば良い。
(ただし、制服の着用など、学校や社会のルールは守ること。)
そんな簡単なことを、4歳児に教えるのがこれほど難しいとは。
彼が触れる「世間」は、そうではない。私がいくら言おうとも。
そこで我が家に登場するスーパーイグザンポーが、スキズのヒョンジン様。(唐突)
あの・・・実は私、最推しはミニーちゃんなのですが、スキズのフィリックス推しでもあるんですウフ。
で、以前から子供たちにスキズのMVやダンスプラクティスビデオを見せたり、家のアレクサでも車の中でもいつもスキズを流してたりするので、子供たちもスキズに明るくて・・・
次男はヒョンジン推し。かっこいいですよねヒョンジン。王子様が過ぎる。もうマンガでしかない。
で、次男が「女の子みたいって言われるから恥ずかしい」とくじけそうになるたび、ヒョンジンを画像検索して見せるんです。
ヒョンジンを見て!
男の子なのに髪が長いし、メイクもネイルもしてる、アクセサリーもつけてる、でもこんなにきれいでおしゃれでカッコイイでしょう?
もうね、毎回次男に勇気を与えてくれているヒョンジン様に感謝しかないです・・・
昨日の夜次男にしてあげたキッズネイル。色も次男が選びました。 |
今のところは、こうして日々地道な教育をしていくしかない。
彼らが彼らの人生に於いて、胸を張って、堂々と、自分の好きな自分でいられるように。
育児って難しいですね。