私は物心ついた時からすでに持久力がありませんでした。
苦しすぎてトラウマになっている一番の思い出は、
小学生の頃、毎年冬になると一定期間「朝のマラソン」があり、毎朝校庭をぐるぐる走らされるのですが
私は2周くらいでもうゼーハーしてしまい、胸が死ぬほど苦しくなり、気管支?がめちゃくちゃ痛くなり、息ができない、しぬ、という状態になってしまっていたことです。
しかしあの時代でしたから、休憩など許されず。
何度か座り込みながらも、毎日、毎年、死にかけながら走っていました。
高校生の時は毎年山を40キロくらい歩く(運動部は走る)競歩大会なるものがあり、
その時期になると体育の授業がマラソンになるのですが、まるでマンガのような超長い神社の階段がコースにあり、
私はそれを回避するために手前の山道をショートカットしてチートしたことがあったのですが、後日違うクラスの友人から「体育の先生に久保はまたサボってたって言われてたよ」と伝え聞いたこともありました。
フランス留学から帰国した後は、わざわざ病院で貧血だか耳管開放症だかなんだかの診断書を書いてもらい、競歩大会を休みました。
母が良いと言ったので。
そうです。私の母は根性論者なので、私は幼いころから「根性なし」「怠惰」の呪いをかけられて生きてきました。
みんなこんなにしんどいのにがんばってるんだ。
私は根性が無いんだ。
と思っていました。
そして大学生になり、冬に、遅刻してきた受験生を受験会場まで走って連れて行くバイトをしました。
その時も一度連れて走るだけで死ぬほどゼーハーしていて、一緒にバイトをしていた友人に自分の身体がこんな風になる、と話したんです。
そしたら、その友人は「そんな風にならない」と言いました。
・・・え?
ならないの?
こんなに苦しく、ならないの??????
え???
そうして初めて自分の身体反応が人と違うと気付いた私。
その後、ネット検索でなんとなくは判っていたのですが、最近年もとってきて危機感を感じたので呼吸器内科へ行ってきました。
喘息でした。
運動誘発喘息。
でね、吸入するようになったんですよ。毎日朝晩2回。
そしたらね、ゼーハーしない!!!胸も気管も死ぬほど苦しく、、、ならない!!!
え――――――!!!!!!
みんなって、こんなにラクだったの???
私が今まで死にかけながら生きてきたのは何だったの?
どうして周りの大人、誰も気づいてくれなかったの??
こんなラクなら何でもできるし、どこまででも走れるじゃん!!!
ひどすぎる・・・
私ね、自分が根性なしっていう呪いにかかってたんで、全てにおいて、そう思って、影響されて生きてきたんですよ。
「あー私は根性がないからな」って、常に思って、ダメだなー自分って、思いながら生きてきたんです。
ちがうじゃん。
喘息じゃん!!
もうね、自分の人生を何だったんだと思って。
だって本当に苦しくて痛くて死にかけるんですよ。
息子に「トイレ!」って言われて、ショッピングモールでトイレへ小走りするだけで死にそうになるんですよ。
それが吸入始めたら、全然ラクになって。
私の苦しみはなんだったの。
小学校の朝マラソンは。
高校の競歩は。
なんだったのーーーーーーーーーーー
運動誘発喘息ってね、普段は普通で、なんともないんですよ。
運動するとゼーゼーしちゃうんです。
逃したくない電車に向かって走るだけで。
忘れ物して家に小走りで取りに帰るだけで。
階段をのぼっただけで。
・・・いやもう、周りの人やお子様に、気を付けてあげてください。
そうしないと自分でも気付かず、私のように死ぬほど苦しい人生を送ることになります・・・
ただただ、虚しいです。
こんな苦しみながらよく今まで生きてこられたな、めちゃ根性あるじゃん私。
はーあ。