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2024/05/27

産後から今も続く体調トラブル(産後鬱・脱毛症など)

妊娠・出産では、自分の身体がまるで自分の身体でなくなってしまったみたいに変化しますよね。

妊娠中におこる様々な変化は、私の場合、産後しばらくしてきれいに無くなりました。(あ、坐骨神経痛は残ってしまった…)

妊娠線や帝王切開痕など、一生抱えていかなければならない変化を伴った方もたくさんいらっしゃると思います…。


今回は、産後に起こった様々な体調変化と、その後どうなったかをお話しします。

ちなみに私は、一人産んだ二年後にもう一人産んで、そこから現在4年経過しました。


まず、一人目出産後すぐに円形脱毛しました。

右後頭部の上の方に、それこそ10円玉大の大きさの脱毛が1カ所。

これは、私の身内も産後になったことを聞いていて、「数か月で気づいたら消えてるよ」と教えてもらっていたので、それほど気にしませんでした。

実際、数か月育児に奮闘していたら消えていました。半年後には元に戻っていたと思います。


それから、特にお顔周りの頭髪がかなり薄くなりました

これは産後の代表的な症状なので、多くの方が同じ経験をされると思います。

生えそろうまではしばらく悲しいですよね…


で、実は二人目の時は産後の円形脱毛はしなかったのですが、その2年後くらいに、もっと深刻な円形脱毛症になってしまいました。

もう産後とは言えない時期だったので、お産が関係あったのかは不明ですが、とにかく大量に脱毛してしまいました。


始めは頭部左側の3カ所に10円玉大の脱毛箇所ができ、どんどん拡大して2つがつながり、最終的に上部に500円玉大の脱毛、後頭部は手のひらサイズの脱毛となってしまいました。

これはつらかったです。

皮膚科でステロイドの塗り薬(ベタメタゾン)を処方してもらい、まずはそれで様子を見ることになりました。


血液検査の結果は、抗核抗体抗体価というのが、基準値40未満のところ、160で異常ということでした。その後甲状腺など追加検査しましたが、異常がなく原因不明。

抗核抗体抗体価の数値検査は現在も継続して毎年1回行っていますが、数値は変わらずです。


この脱毛症は、結局ステロイド塗布のみで完治しました。元に戻るまで1年弱かかりました。


外出時は脱毛を隠すため帽子をかぶっていました。この時期、いろいろな帽子を購入したり作ったりしていたので帽子が増えました。

子供とお揃いのお洋服を作る時も自分用にはお帽子にしていました!


それから、多くの脱毛症の方が悩むのは美容院だと思います。

私も嫌だったし、恥ずかしかったです。

でも、施術前のカウンセリング時に、わざと明るく「こことここ、脱毛しちゃってるんですよー他にも禿げてる部分見つけたら教えてください!」とか気にしてない風に言って乗り越えました。

美容師さんはそんなの慣れてるから気にしないだろうと信じて…!


現在は完治したものの、抗核抗体抗体価に変化はないので、またいつ発症するかとビクビクしています・・・


あと、単発の体調トラブルで言うと、子供の風邪が毎回うつって、子供より自分が酷い症状に悩まされるのは毎月恒例行事と化すのですが、一度救急車で運ばれる事態になりました。

子供の胃腸風邪で、最終的に私が感染し、吐きすぎて脱水症状と、過呼吸による過換気症候群テタニー症状が発生してしまい。

全身硬直して痺れ、息が苦しくなり、その時はパニックで「早く酸素が欲しい」としか思っていませんでしたが、救急隊員さんに「ゆっくり息をして」と言われ「こんなに苦しいのになんで酸素をくれないの!死んじゃう!」と思いながらゆっくり呼吸をくりかえしたところ症状が落ち着いてきて、過呼吸で酸素過多になっていたことが判明したわけです。

その後病院で点滴してもらいましたが、2リットルだか4リットルだか、そこまで水分を入れてもトイレにも行きたくならず、相当の脱水症状だったことも判明しました。


本当に死ぬ思いをしたので、胃腸風邪と過呼吸はトラウマです・・・

もともと小さいころから過呼吸になりやすかったのですがテタニーになったのは初めてで、以後過呼吸になってきたときは「ゆっくり呼吸する」ように気を付けています。

胃腸風邪は何度か子供からうつされて毎回本当につらかったので、もう二度となりたくない。


ちなみにもう25年ほど付き合っている持病の耳管開放症は、産後に酷くなったけど、たぶん授乳で栄養取られてたからじゃないかなーと推測。

メニエール病にもなりましたが、(私はイソバイドの味平気派)最近は症状出てないです。これらは両方、耳鼻科で診てもらいます。めまいがする方は耳鼻科へ。


最後に、産後とは言えなくなった現在も続く産後鬱です。

最初のうちはPMDDだと思って、産婦人科に通って、漢方の加味逍遙散(かみしょうようさん)を処方していただいたりしていました。

ちなみに、たまたまかなり有名な産婦人科のベテランの先生に診ていただいており、その先生が言うには、PMSは身体的な症状が出る場合。精神的な症状が出たらそれはPMDDに分類されるそうです。

産後のPMDDは更年期の状態と酷似しているらしく、更年期障害時にも処方される加味逍遙散を処方されました。ピルも効くそうなのですが、ピルの処方は30代までなのだそうです。私の場合もうすぐ40歳になってしまいそこでピルが飲めなくなってしまうので、最初から加味逍遙散で、ということでした。


しかし漢方なので効いているかどうかイマイチよくわからず・・・本当につらかったので、深刻な脱毛を発症したあと、意を決して心療内科へ行きました。

心療内科って、医師が医学的に治そうとしてくれるところだったんですね。

カウンセラーさんは別に居て、お話を聞いてほしい時はカウンセラーさんの予約をとります。

医師の診察では、最近の様子を簡単にお話しして、お薬を処方してもらいます。

私はとにかく不眠だったので、まずきちんと眠ること。

眠るためのお薬を中心に処方していただきました。

現在服用しているのは、

デュロキセチン、モサプリド(胃薬)、クロチアゼパム(リーゼ)、トラゾドン、パキシル、アルプラゾラム

です。


妊娠中からすでにあまり眠れなかった(お腹が重いし寝返りもうてず痛くて苦しいから)のですが、産後ってもう、完全に眠れなくなりますよね。

特に私のような神経質タイプの人間だと、赤ちゃんがちょっと動くだけでハッとしてしまうし、「ふにゃ・・・」という泣き始めだけでガバっと起きてしまうし、かといってスヤスヤ寝ている赤ちゃんに対しては息をしているか常に確認していないと不安で、全く眠れない!

3歳前くらいまでは息してるか不安でした。つまり、5年間そういう状態が続き、もう全く眠れない身体になってしまっていたのです~~~~~

育児や産後の問題って、根本的な解決に至りにくいですよね。どこに相談しても一時の気休めばかりで、家に帰れば何も変わらずただ子供が大きくなるのをじっと待つしかない状態。しかもホルモンバランスはめちゃくちゃ。

精神狂って当然だと思います。


産後鬱でお困りのお母様方には、産婦人科よりも、心療内科で抗うつ薬を処方していただくのをお勧めします。性格だから仕方ないと思っていたことも、お薬で変わることがありびっくりしますよ。

私の場合不安症で、例えば旅行に行く際は1か月前から持ち物を準備し始めて、直前まで何度も出したり入れたりを繰り返し、それでも出発時忘れ物がないか不安になる。

病院や美容室の予約、人との待ち合わせ、子供のお迎えなど、時間が決まっていることに対して間に合うか前日から不安で眠れない。当日は朝から手足が震える。

など、昔からそうだったので性格だと諦めていたことが、お薬で大分緩和しました!!!

性格じゃなくて、ホルモンバランスだったのです!!!!!!目から鱗でした。


子供に対して過度にイライラしてしまい自分を責めてしまっているお母様、たくさんいらっしゃると思います。寝ても寝ても一日中眠くて家事も育児もテキトーになってしまいなんてダメな母親なんだろうと悲しくなってしまっているお母様、たくさんいらっしゃると思います。

ご自分を責めないでください。ホルモンのせいです。お薬でホルモンバランスを整えると改善できます。


特に、産後「わけもなく涙が出る」「育児のつらい話を人に相談しようと口に出した途端泣ける」「とにかく毎日泣ける」人、それ産後鬱ですので、心療内科へ行くことをお勧めします。

保健士さんに相談しても傾聴してくださるだけなので解決しないです。(保健士さんは他のたくさんのことは助けてくださいます)


お薬を処方していただいても、服用のタイミングが難しく、なかなかうまくいかないこともあります。私も最初のうちは、子供が夜中に泣いて起きてきた時に気付けなかったらどうしよう…と心配で、リーゼを服用するのをためらってしまっていました。(夫に完全に任せられない)

でも下の子が3歳になると、夜中に目を覚ますことがほとんどなくなったので心配も大分薄れて、夫に任せることにも慣れてきました。睡眠時間の確保は一番大事です。今まで誰に何度言われても信じられませんでしたが、実際自分が経験したら、やはりそうでした・・・。

しっかり眠ることができると、まず精神が安定します。その後に体力とか他の何もかもがついてきます。でも眠れない。だからお薬で眠るんです。オススメです。


まだきちんと毎日お薬が服用できない日もあったり、眠れない日もあったり、生理前や生理中はどうしてもめちゃくちゃになってしまったり、気分の浮き沈みも激しく死にたくなったり、死ぬほどイライラすることもあったり、全然ダメな毎日なのですが、それでも少しづつ、改善はしてきています。(1年以上前には完全に自室に引きこもってしまった期間もあった)(でもその期間で夫の家事育児スキルが発達して、協力を得られるようになりました・・・)


このお話は、現在も私の生活の大部分を占めている問題なので、今後もまたちょくちょくしていこうと思います。

今回はこれでおしまい。

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