2009/04/08

リヨン… 「ニポン人はコンペティションが高い」

リヨン出身のオトモダチの 東京在住フランス人アニメイタが里帰りしてて リヨンに会いに行ってきた。

行きはバスで2時間、帰りは電車で2時間。
すぐお隣なのにね。。。TGVじゃない、新幹線ぽいのじゃなくて、TERという普通の電車だから 少し時間かかるよ。
アヌシー田舎だからね、、リヨンからパリまではもっと遠いのに、TGVだから、同じくらいの時間で行ける。いいね!

この友人(29)とは わたしが大学4年生の時、、2年前?くらいに、
お互い 長編と短編でそれぞれグランプリを受賞した 授賞式で知り合って
わたしが フランス語を少ししゃべれて、彼が フランスの超有名アニメイション校出身だったし
ふたりとも 「3Dで 手描きっぽい」 を追求した制作をしてたから 持ってる知識や興味が似てて 仲良くなった。

で、リヨンには 大きな駅が2つあるんだけど、郊外の方の、Lyon Part-Dieu 駅 に着いて 車で迎えに来てもらって
そのまま車移動だたから ガイドブックに載ってるような 中心街は 全然行かなかった、、だから、中心じゃないリヨンのお話ね。

バスで Lyon Part-Dieu駅に到着。 駅、大きい!!! リヨンはパリに次ぐ、フランス第2の都市。すごく大きい。
「パリみたいね」「でも 建物の色が違う、リヨンの方があったかい。オレンジ。パリは、、」「白?」「うん、緑。緑と白っぽい。」
緑・・・?フランス人の感覚では パリは緑なのか:D
この日は とってもいいお天気で すっごく、暑かった、、、
あの自転車たちは、ヴェロヴとゆー、貸し自転車。(自転車、が、ヴェロ。)
いろんなところに設置してあって、乗って行った先の貸出所に返せばいいよ。とても便利。リヨン人、みんな使ってた。
コインパーキングみたいに、機械があって操作して借りるから 無人だしね。 アヌシーにも少しあるよ。

リヨンの中心街を 少し北に行くと、Croix-Rousse っていう、高台になってる町があるよ。(高級住宅街でもある)
すっごく かわいい街で、アーティストがたくさん住んでて、工房やギャラリーもたくさんあるんだって。
そこのパン屋さんのひとつで、キッシュを買って 見晴らしのいい公園に行って まったり食べたよ。
リヨンの街並みが一望できる、すっごく気持ちいーところ!! 
ちょろっと見えている川は、ローヌ川だよ。

「きれいだねー、東京と、お屋根が違うね。」「東京のお屋根は、エアコンだね。」
フランスには エアコンないよ。夏は、エアコンなくても 建物の中はヒンヤリ涼しい。壁が厚いからね
ふたりで、「この建物かわいいね!」とか言いながら歩く。
彼は 日本が好きで、生活をするには日本がいい、フランスに帰りたくない、人も、なんか違う。って言う。

それでも、制作をするときの インスピレイションは、いつも フランスの風景からなんだって。
東京に居ても、ネットでフランスの風景の写真を見て、インスピレイション受ける パリは世界一美しい街!って言ってた。
うん、すごく よくわかる わたしも 色やディテールを考えるときは、いつも フランスや ヨーロッパのことを想う。
Croix-Rousse、って、つまり 赤いクロス、って意味だよ。
む、赤十字・・・? だから、町の看板にも赤い十字マークがついてる。

メトロでも、Croix-Rousseっていう駅があって、中心街の Hotel de Villeから たぶん2駅くらい。
ここがメトロのCroix-Rousse駅を出たところらしい。町の中心になるのかな?↓
このあと、いったん 更に郊外の彼の実家へ行って、ちょっとまったりして スーパーに寄って 再び赤い十字の町、お友達のおうちへ。
7人でプチパーリー。 天井が高くて、とってもステキなおうち。 天井が高いって重要だよねー。
このおうちの持主は、ヘビを飼ってて これが すっごく美しくてかわいいんだ!!!!
小指より細いくらいの、50cmくらいの とってもきれいなヘビさん。白に 鮮やかな朱色の模様。カニカマカラー。
目は まったくもって 小さなイクラ。

みんなでヘビさんが ごはんを食べるところを見たよ。 餌は 小指の第一関節くらいの大きさの ネズミの赤ちゃん、、、
しかも 水で戻してから 与えるよ。 なんじゃそりゃー。 ちょっとショッキングだけど ヘビさんは 本当にかわいかった。

この日は、夜中の1時前に帰宅。彼の実家に泊めてもらう。ママは100%イタリア人(今はもうフランス人だよ)だった。
わたしの名前、簡単なイタリア語だから、アルファベット語圏のひとには 覚えてもらいやすいんだ。
特に ラテン語派生言語圏だと、みんな Amicaって知ってるからね。フランスにはイタリアンも多いし、便利な名前。

彼と、アニメイションのお話、お仕事のお話、たくさんした。
やっぱり アニメイタと居るのは楽しい。

うらやましいのは、彼が フランスの超有名アニメーション校出身で、同級生がみんな 世界中で活躍していること。
これはドリームワークスの友達とつくったから、ドリームワークスのスキルをたくさん取り入れた、とか
デュドクドゥヴィット作品の音楽作ったコンポーザの後輩に音楽頼んだから これのリフレインすごくイイヨ、とか

日本でも まー わたしで1期生だから 仕方ないんだけど ちゃんとアニメイションを学んだ学生が増えてきてるのに
そうね、大学じゃ やっぱり アニメイタになる人自体が ひとにぎりだから。。。
日本で完結してしまえる、っていう 日本の状況もあるけれど 周りに そういう人は なかなかいないなぁ。

今朝はゆっくり起きて朝ごはん。ダラダラして、ママと3人でおうちで お昼ごはんして(パパも忙しそうにうろうろしてたよ笑)
大きな公園に行った、リヨンの中心街より また 少し北側、Parc de la tete d'or。タンポポたくさん、きれい!

日本は お客様は神様的な、クライアントさんの希望第一志向みたいのが根強くて、これには かなり悩まされる。
自分の存在に疑問を持ち始めるよね、、、思春期のように:D

海外のクライアントさんは 作家のことを ほんとうに信頼して 向こうも、「クライアントのプロ」として 仕事に臨んできてくれる。
だから、こっちも相手を信頼して 自分の誇りも維持できる。
お互い尊敬し合える、気持のよい仕事は、純粋なモチベーションが保てて、とてもクオリティの高いモノを産み出すよ。

でも、今朝、彼の 「日本人コンペティション高い。ウゼー」 という言葉を聞いて、制作者側にも問題があるんだなぁって
すごく思ったよ。

まぁ、これは 日ごろ思っていたことだけれど、わたしが寝ないで作業してたりすると フランス人の作家仲間タチには
「わあああ!すごく日本人だ!」「もう、、日本人なんだから、、」と言われる。
日本には 「寝ないで作業する」「ずっと仕事でごはんもろくに食べてない」 っていう 美学みたいなのがあるよね、、、

性質上、自然とそうなっちゃうのも大きいから仕方ないんだけど、
今回一緒に過ごした彼は、周りの日本人アニメイタがすごくコンペティションするから ウゼー、と。
「僕はもっと安いお金でやります、」「僕はお金いりません、」「僕は何時間でもやります、」「僕は寝ないでやります、」って
家族とか大事にしない、仕事一番のひとが多い。すごく めんどくさい。って言ってたよ。
彼は「文化だね」 と言ってくれてたけどね。

わたしは 自分でもなぜだか判らないんだけど、やっぱり 作業が一番大事、、、というか アニメーションを制作する活動、かな。
人生で、一番大事。
でも、例えば コーヒー飲みながらゆったり本を読んだり、、、アニメーション以外のことをお勉強したり、
そういう時間も、今はとても大事で、できれば どれにも 時間を割きたい。

仕事仕事で他に何も出来ない、それでいい。っていうのは 文化だし 国民性だし ひとつの生き方だけれど
フランス人みたいに 視野の広い、時間に支配されない生活も出来ると好いなって思うよ。

彼は技術力も高いし、本当に美しい画を創り上げる。 
わたしももっとお勉強して、良いモノを作らなきゃ。

ゆっくり起きた午後、わたしがソファでくたくたしてたら、彼が 自宅のピアノで わたしのだいすきな曲を弾いてくれた。
彼の作品で流れる、彼が作曲した とってもとってもきれいな曲。
気持ち良くて、心地よくて、とても 好い時間を過ごした。

アニメーション、すきだ。こんな心地よく幸せな気分になれる、素敵なアニメーションをつくりたいね。
夕方、また2時間かけて アヌシーに帰った。彼は週末からまた東京。わたしはフランスで、まだがんばる。